震災で瓦礫にならない建築が環境建築のベース

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                         
*長く愛されつかい続けられる建築を「生きる建築」と考えています。
ブログ本「生きる建築」
http://www.nonose.jp/about/photo/1333257052t0-file5.pdf

目次
【生きる建築をつくるポイント1.大震災に強い建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント2.魅力が持続するデザイン「いき」の建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント3.機能更新を受容できる建築にする。】
 

〈株式会社野々瀬建築都市設計事務所http://www.nonose.jp/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
環境問題・保護 ブログランキングへ
震災で瓦礫にならない建築が環境建築のベース

環境建築づくりとして、私はパッシブソーラーや地域で産出される天然乾燥木材利用、漆喰などの毒性のない材料を使用する住宅造りなどに若い頃から長年取り組んできました。
それは大事なことですが、建築で可能な環境問題解決の一部分だと思います。
2011年3月11日の東日本大震災以降、被災地を視察して、環境建築づくりとして、耐震性の向上に取り組むことがベースであるという思いを強めました。
それは、阪神淡路大震災の時に、神戸の震災建物の応急判定に行ったときに漠然と芽生えていたことでした。
震災被災により破壊された膨大な建築材料などの瓦礫処理をどうするのだろうか?
その処理の過程で環境破壊が進むことが気になったのでした。
が、時間と共に忘れかけていました。
今回の東日本大災害で、現地での瓦礫状況を見聞し、更に瓦礫処理が全国的問題になってようやく思い至ったわけです。
なんと鈍かったことでしょうか。
災害による瓦礫発生は巨大な環境汚染問題です。
それを解決するには、
災害で破壊され瓦礫にならない建築づくりしか手はありません。
災害で瓦礫にならない建築づくりが、地震国日本では環境建築づくりのベースだと考えます。
そのベースの上で多様な環境にいい材料、技術を課題にするという順序で環境建築を捉えたいと考えています。
 
環境問題・保護 ブログランキングへ

液状化対策を進める

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                         
*長く愛されつかい続けられる建築を「生きる建築」と考えています。
ブログ本「生きる建築」
http://www.nonose.jp/about/photo/1333257052t0-file5.pdf

目次
【生きる建築をつくるポイント1.大震災に強い建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント2.魅力が持続するデザイン「いき」の建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント3.機能更新を受容できる建築にする。】
 

〈株式会社野々瀬建築都市設計事務所http://www.nonose.jp/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
環境問題・保護 ブログランキングへ

液状化対策を進める。
地震では液状化による被害が出ています。
東日本大震災でも各地で液状化被害がでています。
建物が傾く被害は深刻です。日本では広範囲な土地が液状化の被害を受けます。
地盤が液状化する可能性がある土地は一定程度明らかにされています。
大地動乱の今、液状化対策が重要です。
ですが、液状化対策には明確な基準などがないのも現状です。
放送局とか、大病院など大規模重要施設では液状化対策がされていますが、工事費増、工期増になることもあり、
中小規模の建築や住宅ではされているケースが少ないのが現状です。
中小規模の建築は支持杭を打ちますが、これだけでは液状化対策には十分ではありません。
住宅では脆弱な地盤の場合に地盤改良をすることが一般的に普及してきていますが、
この地盤改良が、液状化対策と耐震対策に有効な面があるとの指摘もでてきています。
下層の脆弱な地盤が強い地震波を緩やかに減衰させ受け止める免震効果で地震被害を縮減し、
その上の地盤改良した地盤で液状化による被害を縮小するという理論です。
液状化対策をした建築づくりは「生きる建築」づくりに欠かせないと考えています。
積極的に取り組んでいきます。

下記に、吉見吉昭氏の「液状化層を利用した免震設計」という示唆に富む小論をご紹介します。

液状化層を利用した免震設計 
吉見 吉昭
 新潟地震(1964年)で多く見られたような,液状化に起因する建物の沈下・傾斜は当然被害として認識されましたが,一方で建物自体の構造的被害が少なかったことが特徴的でした。さらに阪神淡路大震災(1995年)やトルコ・コジャエリ地震(1999年)でも,液状化が起った場所のほうが,建物の被害や墓石の転倒が少なかったことから,液状化層の“免震効果”が注目されるようになりました。液状化対策としてよく用いられる地盤改良を,液状化の恐れある地層の全深さにわたって適用すれば,建物の沈下量を小さくすることはできますが,その代り構造物の地震応答が大きくなることが,模型実験(右図)や解析によって確かめられています。液状化層が深い場合は,改良深さを制限して工費を節減すると同時に,改良層の下の液状化層を免震装置の“アイソレーター”として利用することによって,構造物の地震応答を軽減できるはずです。このとき問題となる沈下量については,構造物全体をべた基礎に支持させて,不同沈下を軽減できます。以下,実施例を一つ紹介しましょう。

 1846年に造られた鹿児島市の西田橋(写真に示す石造4連アーチ橋)は歴史的建造物として移築保存されていますが,これは2008年1月に放映が始まったNHK大河ドラマ篤姫”の天璋院も渡ったと言われています。移築先には地震時に液状化する恐れがある19メートルの厚さの地層があります。石橋のような組積造(そせきぞう)構造物は耐震補強が難しく,かつ橋の上または付近の不特定多数の観光客への強震の影響を考慮しなければならないので,加速度応答を減らすことが重要です。また建物と違って,多少の不同沈下は問題になららないという特徴もあります。改良深さをいろいろに変えた場合について解析1)を行った結果,橋全体を1枚の鉄筋コンクリート版に載せ,その直下の地盤の上部9メートル(図の“改良領域”に相当)を改良し,その下を液状化層として残す案が採用されました2)。こうすることによって,橋の上での地震加速度を低くおさえ,沈下量を許容できる範囲におさえる他に,工事費を節減することができました。

1. 福武毅芳ほか:西田橋基礎の地震応答シミュレーション―沖積地盤上の石造アーチ橋の移設計画―,第18回土木史研究発表会,1998,395~410
2. 吉見吉昭・福武毅芳:地盤液状化の物理と評価・対策技術,技報堂,2005,290~298

津波を低くする「双胴型防波堤」

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                            
*長く愛されつかい続けられる建築を「生きる建築」と考えています。
ブログ本「生きる建築」
http://www.nonose.jp/about/photo/1333257052t0-file5.pdf

目次
【生きる建築をつくるポイント1.大震災に強い建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント2.魅力が持続するデザイン「いき」の建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント3.機能更新を受容できる建築にする。】
 

〈株式会社野々瀬建築都市設計事務所http://www.nonose.jp/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
環境問題・保護 ブログランキングへ
「生きる建築」には、津波対策も必要です。

中央防災会議が3月31日に発表した南海トラフの巨大地震による 震度分布・津波高について(第一次報告)によると、
一千年に一度の巨大震災の場合、徳島にも防波堤を越えて高い津波が押し寄せる予測となった。徳島県庁も経済センターも被災します。都市が一端、津波に飲み込まれると復興するのは時間と資金が膨大に必要になって大変な事態となります。それは、東北の三陸海岸を視察しての実感です。
ですので、破滅的な津波被災を回避するためには、津波を撃退する防災対策が必要になるとおもいます。
最近、津波撃退対策として可動式防波堤という方式が脚光を浴びてきていますが、想定外の巨大地震対策にこのような可動式の対策で大丈夫でしょうか?詳しいことを知る必要があるように思います。
もっと、自然な方式が無いのか・・・?と思って調べていたら、ちょっと古い記事ですが下記の記事を見つけました。
この津波を低くする新型防波堤は、自然で期待できそうに思います。そろそろ模型実験もされる時期にきています。研究の成果に注目していきたいと思います。

津波低くする新型防波堤「双胴型防波堤」
波を通過させ弱める、高さ10分の1に 景観にも優しく
 富山大学奥村弘講師(計算流体力学)らの研究チームが、波同士が打ち消し合う作用により、津波の高さを約10分の1に減らす新型の防波堤を考案し、特許を出願した。波をせき止めるのではなく、一定の間隔を開けて並べた角柱の間を通過させて弱める仕組み。4月頃に模型を使った水槽実験を予定しており、準備を進めている。(堀内佑二)
 研究のきっかけは、東日本大震災の大津波で、基礎部分が水深63メートルの海底に築かれた、岩手・釜石湾の「世界最深」の防波堤が破壊されたこと。奥村講師によると、従来型の防波堤は想定を超える大津波を真正面から受け止めた場合、決壊するか、波に越えられてしまう。
 奥村講師と同大工学部の松島紀佐教授らが考案した「双胴型防波堤」は、上から見ると、細長いひし形の角柱を、海岸に直角に向くようにして海中に並べたもの。波は角柱の間を通過するとき、両側の壁に当たって斜めに反射し、波の山と谷で打ち消し合う干渉作用により低くなる。コンピューター上の想定実験では、波の高さを約10分の1にまで低減させることができた。昨年9月に日本流体力学会で発表し、特許も出願した。
 波を低減させる効果は、波が高いほど大きくなるという。平常時には波をそのまま通すため、環境への影響も少ない。奥村講師は「大津波に備えて防波堤を高くする一方では海が見えなくなり、景観を損なう。新型防波堤と従来の防波堤を二段構えで使えば、より効果が期待できる」と話している。
(2012年1月15日  読売新聞)

環境問題・保護 ブログランキングへ


緊急レポートM9.1 南海トラフ地震「20m巨大津波からどう逃げる」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32303
2012年04月13日(金)フライデー :現代ビジネス


3月31日、内閣府有識者会議が発表した南海トラフ地震による最大津波高(予測値)をもとに構成。単位はメートル。東日本大震災クラスの大津波が広範囲で発生する
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/c/b/-/img_cba26c37b434c3861336641ac1f60fce247258.jpg
クリック拡大


 6都道府県で20m超の津波が発生し、震度は6強・・・またも列島を襲う1000年に一度の大災害から我々はどうやって身を守ったらよいのか 文字通り、列島が激震した。

 3月31日、内閣府が発表した「南海トラフの巨大地震による最大クラスの震度分布・津波高の推計結果」は実に衝撃的だった。

 フィリピン海プレートユーラシアプレートと衝突してできた4000mもの深い海溝---南海トラフは過去、東南海地震(1944年)、南海地震(1946年)といったM8クラスの巨大地震を100〜200年周期で起こしていることで知られている。駿河湾から、四国の南方を経て、九州沖まで、広く西日本に被害を及ぼす海溝としても著名だ。

 今回、東日本大震災の被害が想定をはるかに超えていたことを教訓とし、古文書、地殻変動の痕跡、過去の津波の堆積物など、ありとあらゆる要素を考慮して、南海トラフ地震の被害を再シミュレーションした。その結果、想定震源域の面積は2倍に、地震の規模を表すマグニチュードは実に3倍となるM9.1という、すさまじい数字が弾き出されたのである。

 震度6弱以上が想定される地域は20府県350市町村から24府県687市町村に増え、震度6強は9県120市町村から、大阪、三重など21府県395市町村に激増。高知、愛知、静岡など実に10県153市町村で震度7の巨大地震が想定されている。

 そして最も衝撃だったのが津波高だろう。これまで最高17m(高知県高岡郡四万十町)とされた津波は34・4m(同幡多郡黒潮町)と倍増。実に6都県を20m超の津波が襲うと予測されたのだ。静岡県御前崎市には21mの巨大津波が押し寄せる。たちまち、18mの堤防を建設中の浜岡原子力発電所を危惧する声があがった。

 ただ、勘違いしてはいけない。

 今回、メディアがセンセーショナルに報じている「津波34m」などの数字はあくまで、「考えられうる最大値」。国や地方自治体が住民などの避難先や、避難施設の建設など、防災対策を練る際に根拠として用いる数字であり、「南海トラフ沿いで次に起こる地震津波」が必ずこの規模で起こることを示すものではないのだ。

 もちろん、楽観はできない。

 本誌4月6日号で「今後発表される南海・東南海地震の新しい予測値を見て、国民はかなり衝撃を受けると思います」と予告していた村井宗明衆議院災害対策特別委員長(38)はこう解説した。

「政府は東日本大震災で発生した20m超の大津波について『想定外』と弁解しましたが、同じ言い訳はもう通用しません。次の大震災は最悪の事態を想定しておく必要があります。今回出された数字はあまりに津波高の数字が大きく、多くの人を驚かせましたが、そのくらい、今の日本は危険な状態にある。震災以降、小さな地震があちこちで発生。列島全体のバランスが崩れています。これを専門用語で『応力状態の変化』と言いますが、大型地震が起こりやすい状態にあるのです。4月〜5月中には10mメッシュ(100m2。従来は50mメッシュ)単位で、ピンポイントの津波高の予想値を出す予定です。国民の皆さんは、より細かい予測値を把握して備えてください」

 例えば名古屋市に住んでいて、巨大地震が起きたとする。最大津波高は3.8mだから、港区、熱田区、南区を避け、千種区名東区に逃げれば安全なことが分かる。居住地域の海抜と予測値を把握しておけば、津波から逃れられるのだ。

 だがしかし---今回の発表によれば、静岡や和歌山など、最短2分で津波が到達する市町村も存在する。

 逃げる時間もない人々を救うのは堤防ということになるのだろうが、例えば34mもの堤防など、そう簡単に建設できるわけがない。そもそも巨大堤防の効果には疑問符がつく。東日本大震災で、10mを超えるスーパー堤防がやすやすと破壊されたのは記憶に新しい。

 この難問を解決するヒントは、東日本大震災にあった。

■松島町の奇跡

 富山大学・総合情報基盤センターの奥村弘博士(計算流体力学)が説明する。

三陸沖の巨大津波で、海岸沿いのほとんどの市町村が壊滅的な被害を受けました。例外だったのが松島町です。同じ松島湾にある東松島市では1000人もの死者が出たのに松島町の死者はわずかに2人。住宅は一軒も壊れませんでした。松島町付近に浮かぶ小さな島々が津波を弱めたんじゃないか---そう考えたのが、研究を始めたキッカケです。津波が弱まるということは、逆流するような現象が起きているわけですよね。堤防のような構造物で受け止めるのではなく、受け流しながら反射させる、そんな『水のカーテン』を作れないものかと研究してきました。そして、三角形の堤防を作ることで、津波とは逆方向の水流を生み出し、波と波をぶつけて津波の威力を打ち消せることが実験を通して証明できたのです」


南海トラフ地震 最大震度マップ(震度6以上)
今回、新たに発表された予測値をもとに編集部で作成。国土の約7%にあたる2万8000㎢もの広大な地域に震度6強の脅威が迫る
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/8/d/-/img_8d27fb156791f453411c028dca50d83d207726.jpg
クリック拡大


 菱形の角柱を並べることで、津波の破壊力を10分の1に低減できるという。

釜石港(岩手)の世界最大の堤防が3・11の津波で崩壊しました。堤防は、高潮ぐらいなら耐えられても、津波の圧力には抗いきれないのです。私が考案した『松島型堤防』を沖に設置すれば、従来の堤防でも津波を防ぐことができる。防波堤のないところでは、例えば海岸線の防風林に設置することで、景観を維持しながら、かつ上陸しようとする津波の勢いを殺すことができます」(奥村博士)

 巨大地震では、川を津波が遡上することによる河川の氾濫、浸水も予測されるが、これも河川の河口付近に「松島型堤防」を置くことで弱めることができるという。ただし、我が国の堤防の規格は法律で定められており、現状では「松島型堤防」の洋上での整備は不可能。こちらの法改正も待たれる。

 村井委員長は4月3日、さっそく奥村博士と「松島型堤防」について話し合いを持ったという。

東日本大震災では8mぐらいの低い堤防でも壊れました。20mもの堤防なら、簡単に倒れるでしょう。そこで松島型堤防などの新技術に注目しています。まだ水槽での実験段階ですが、実用化に向けて研究を進めていきます」(村井委員長)

?1000年に一度の大震災?と言われた東日本大震災と今回の南海トラフ地震には奇妙な一致点がある。ともに「今後30年の発生確率」が「60%」とされていたのだ(政府資料より)。つまり、南海トラフ地震が明日起こったとしても、何の不思議もないのである。

 6月には死者数など被害想定(直接被害)推計が公表されるが、見直し前に2万5000人と予測されていた死者数が大幅に増加するのは間違いない。先の東日本大震災に学び、改善していくべきことはまだまだある。再び村井委員長。

東日本大震災災害対策基本法の重大な欠陥が発覚しました。例えば、60条に避難についての規定があるのですが、他の都道府県など遠方への避難や長期間の避難についての規定がない。他県へ長期的避難を余儀なくされた方の費用を国が支出する手続きが複雑でした。人工透析が必要な方や、要介護のお年寄りがスムーズに避難するためのルールも作らねばなりません。大都市が被災した場合、避難した方の人数分、仮設住宅を整備することは不可能です。隣接する都道府県の空いている民間賃貸住宅を借り上げるほうが手っ取り早いですよね。今回の南海トラフ地震津波高データなどをもとに、より高い地域にある賃貸住宅の業者と事前の災害協定を結び、避難準備する必要があります。緊急物資の調達・運搬についても、欠陥が見つかっています。今国会中に法改正をできるように調整中です」

 未曾有の震災を乗り越えられるかどうかは、人類の叡智にかかっているのだ。次ページからは、南海トラフ地震震源域にある原子力発電所について考える。

取材・文/小谷洋之(ジャーナリスト)

「フライデー」2012年4月20日号より
環境問題・保護 ブログランキングへ

耐震防災を広げよう

耐震防災を広げよう

大震災からの復興は生活再建事業として、
多様な英知とエネルギーを注ぎすすめられる。

一方、災害予防は、被災しないための事前の事業だ。
なかなか、予防事業は難しい。
予防しなくても、災害に遭わない確率があるからだ。
災害にあわなければ予防は無用のことをしたことになる。
ならば、災害に遭わないことを信じて、災害予防はやらない
という判断に傾く。

今回の東日本大震災でも、耐震診断をした結果、耐力の基準値の半分以下であることがわかり、
震度5強から被害発生、震度6では倒壊するとされていた古い建物の大多数は、
震度6弱以上の地震に見舞われても、壊れていないのだ。
なので、
運を天に任せて耐震防災はやらない・・という判断もでてくる。

とはいえ、大地震では必ず大被災が発生しているのも事実です。
大被災に逢うと大変なことになります。
徳島は震度7に襲われる予測がされました。
耐震防災しても無駄骨になるのならやらない・・をやっぱりやっておこうか、
と考え直すには、
工事が簡単でコストが負担にならず、高い安全性を担保できる技術が必要でしょう。
今、
地震に遭遇しても、命や大切な財産を失わないように、低コストで予防できる耐震防災技術を広げることに
積極的に取り組んでゆこうと思っている。 
環境問題・保護 ブログランキングへ 

耐震防災を広げよう

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                            
*長く愛されつかい続けられる建築を「生きる建築」と考えています。
ブログ本「生きる建築」
http://www.nonose.jp/about/photo/1333257052t0-file5.pdf

目次
【生きる建築をつくるポイント1.大震災に強い建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント2.魅力が持続するデザイン「いき」の建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント3.機能更新を受容できる建築にする。】
 

〈株式会社野々瀬建築都市設計事務所http://www.nonose.jp/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
環境問題・保護 ブログランキングへ 

床のデザイン

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                            
*長く愛されつかい続けられる建築を「生きる建築」と考えています。
ブログ本「生きる建築」
http://www.nonose.jp/about/photo/1333257052t0-file5.pdf

目次
【生きる建築をつくるポイント1.大震災に強い建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント2.魅力が持続するデザイン「いき」の建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント3.機能更新を受容できる建築にする。】
 

〈株式会社野々瀬建築都市設計事務所http://www.nonose.jp/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
環境問題・保護 ブログランキングへ 
床のデザイン

今日は嵐の日。こんな春の嵐は今まで経験がない。
大地動乱(地震)に加えて、空も動乱か?
一日、床のデザインをしていた。
床は南北朝時代に発生した、飾り空間だ。
映画寅さんの葛飾の家の茶の間にも床がある。
床が茶の間の雰囲気にいい味を出している。
寅さんの舞台として秀逸だとおもう。

床は生活に寄り添う美と精神の空間だ。
日本の歴史に長い期間生き続けてきた小空間だ。
生きる建築の究極の形かも知れない。

天井の高い空間にどのように床を設えるか・・
あれこれスケッチしていったが、
決定案はできなかった。
生産性が低い一日だったけれど、こんなことはよくあることだ。
明日できるか?、明後日できるか?
図面作成の締め切り日がそこにきているというのに。迷っている。
いつものことだけど。
  
環境問題・保護 ブログランキングへ 

建築を革新し、大震災時の被災を未然に防ぐ。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■                            
*長く愛されつかい続けられる建築を「生きる建築」と考えています。
ブログ本「生きる建築」
http://www.nonose.jp/about/photo/1333257052t0-file5.pdf

目次
【生きる建築をつくるポイント1.大震災に強い建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント2.魅力が持続するデザイン「いき」の建築にする。】
【生きる建築をつくるポイント3.機能更新を受容できる建築にする。】
 

〈株式会社野々瀬建築都市設計事務所http://www.nonose.jp/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
環境問題・保護 ブログランキングへ 

建築を革新し、大震災時の被災を未然に防ぐ。

人は災害に弱い生物です。建築には災害から生命と財産を守る重要な役割があります。建築が大震災で破壊されれば中の人の命を危険に晒すことになります。しかしながら、歴史的には自然災害の強さは法律で定めた構造基準を越える場合が多く、歴史的に想定外の震災と呼ばれることは東日本大震災の災害でも繰り返されました。よく間違われることですが、構造基準は最低基準であり、震災に強い建築を保証するものではありません。ですが、現在の建築は基本的に構造基準を満たすことを要件として建てられています。最低基準故に、想定外の大震災に十分に対応できないのが現実です。
こうした中、最近、想定外の大震災にも対応可能な建築を、技術的にもコスト的にもつくることにチャレンジしている革新的技術が生まれています。
私たちは、そのような実施可能な革新的技術を導入し、災害が発生してから復興するのではなく、大地震による災害の発生を未然に防ぐ、或いは最小化するように建築を革新することに尽力していきたいと考えています。
地震=大震災とせず、大地震=小震災にすることが、これからの時代の建築だと考えます。
 
環境問題・保護 ブログランキングへ