「いき」の建築ファイルを始めます。F1 ワタリウムに観る「いき」
「いき」の建築って、どのようなものでしょう。
私の日々の仕事、考察、感じたこと、写真、関係資料などをとおして、
探っていきます。
F1 ワタリウムに観る「いき」
東京と広島に所用で旅した。
東京では、建築家マリオ・ボッタの作品、ワタリウム美術館に寄った。
ヨーゼフボイスと瀧口修造の作品を見たかったからだ。
ボイスの社会芸術作品は今も新鮮であった。
とはいえ、美術館建築そのものが感動を誘う。
どのような分野の美術よりも建築が美しく、面白い、心を掴む・・と最近、ますます思う。
ワタリウムには、中央の縦長のガラスのスリットと壁面の黒い石の横ラインとの明確に区画された素材の二元対比の構成に「いき」の建築の作法が見出される。更に中央の頂部に円筒形を載せることで、方形と円形の二元対比を重ねている。
写真/ワタリウム美術館の現在
http://www.watarium.co.jp/about.html
・建築家マリオ・ボッタ(スイス)からの「建築彫刻」の美術館
・1990年9月開館